Clear.
「 ・・・あ 」
「 コレは何だよ? 」
あたしの左手、薬指にはめられた
龍弥とおそろいの指輪を指差して
「 ”結婚指輪”だろ? 」
改めて、自分が結婚したんだと
自覚させられてしまった。
「 ここ最近、指輪の存在忘れてそうで
お前がまだ俺の恋人みたいで
すっげー嫌だったんだけど。 」
「 ・・・・ごめんなさい 」
龍弥の寂しそうな顔は
いつぶりに見たんだろう。
「 覚えとけよ 」
「 え? 」