桜雪
彼女なら俺が俺が夜の街にいる理由を


理解してくれそうな気がした。


笑顔で行くと言ってくれた彼女と俺は電車に乗り込んだ。


向う先は俺の家。


今日は夜中から明け方にかけて雨が降る予報だった。


1人だったら雨に打たれて帰るのも悪くはない


でも彼女に雨を浴びて冷たくなって欲しくなかった。


電車の中で触れた彼女の手はとても温かかった。

20分ほどで駅にとまった電車を降り

2人で俺のマンションのエレベータ‐に乗り込んんだ。

816号室の鍵を開け彼女に

「入っていいよー。」

と声をかけた。

彼女ははそっと俺のの部屋へと足を踏み入れた。

俺の部屋を見渡して少し呆然としている彼女。

部屋が汚すぎたどろうか?

いやいや。ここには滅多に帰ってこないから綺麗なはず...


< 23 / 34 >

この作品をシェア

pagetop