桜雪
ーユナsideー

「んっ...」

目が覚めたら見知らぬ臭いと見知らぬ天井が広がっていた。


あれっ私...

「あっユナちゃん目覚めた?」

カイさんの前でなんかいろいろ言ってたら

急に眠くなっちゃって寝っちゃたんだ...

「あっはい。昨日はごめんなさい。」

やさしく微笑んでいるカイさん。

「俺こそごめん。ユナちゃんの気持ちわかってなかった。」


不思議...こんな初対面の人に


こんなにも心を開けるなんて


この人は一体なんなんだろう。


カイさんはなんで夜の街にいるんだろう。


「カイさんは大人になりたいって思いませんか?」

素直な質問だった。あと1回誕生日が来れば


大人になれるカイさんが純粋に羨ましかった。

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