桜雪
「俺は大人に何かなりたくない。子供のままでいたい。」
カイさんの声だけが静かな部屋のなかに響いた。
「何でですか?子供のままだと縛られてる感じしません?」
「しないよ。守られてる。子供ってだけで純粋さが守られてる。」
「そこまでして純粋さって大切ですか?」
大人になるために純粋さを捨てなければいけないのなら
私は簡単に手放せる。
というか私はそもそも純粋なのだろうか...。
「俺にとっては大事かな。ユナちゃんは守りたいものってないの?」
守りたいもの?今まで誰からも守られてもらったことのない私が
今更守りたいものなんてない。
「ないです。だから大人になるために何を手放せって言われてもいくらでも手放せます。」
「怖くないんだ....」
怖い?何が?
「怖くないです。」
カイさんの声だけが静かな部屋のなかに響いた。
「何でですか?子供のままだと縛られてる感じしません?」
「しないよ。守られてる。子供ってだけで純粋さが守られてる。」
「そこまでして純粋さって大切ですか?」
大人になるために純粋さを捨てなければいけないのなら
私は簡単に手放せる。
というか私はそもそも純粋なのだろうか...。
「俺にとっては大事かな。ユナちゃんは守りたいものってないの?」
守りたいもの?今まで誰からも守られてもらったことのない私が
今更守りたいものなんてない。
「ないです。だから大人になるために何を手放せって言われてもいくらでも手放せます。」
「怖くないんだ....」
怖い?何が?
「怖くないです。」