桜雪
キッチンの前のリビングのソファーから

こっちを向いているカイさんは


まるでエサをもらう為に飼い主から


「待て」と言われている犬みたいだった。

「カイさんって犬みたいですよね~。」


「えっ?始めて言われた。どの辺が?」

首をかしげる仕草がまた可愛かった。

「なんかー髪の色が茶色なとこ?」


「え‐。ユナちゃんは茶髪の男みんな犬に見えるの?」

「んー。カイさんだけ(笑)」

私がそーゆーとカイさんは


テーブルの上に置いてあった


鏡で自分の顔を映しながら


なにやらぶつぶつしゃべり始めた。

「ユナちゃん。俺のどこが犬なのさ!」

まだ言ってるよ(笑)


そんなカイさんをするーして

私は出来上がったチャーハンをリビングに運んだ。


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