ただ君だけを。
第二章
――――――
――――――――…
「んっ…」
だんだん目の前が眩しくなって、重い瞼を上げる。
ぼやける視界の中、時計を見れば12時頃を指していた。
結構寝てたらしい。
ぼーっと何もすることなく天井を見つめる。
…帰りたくない、なぁ。
こういう時、いつもふと思う。
今、君はあいつと何をしてる?
何を見て、何を思って、何に笑ってる?
喜びも悲しみも涙も笑顔も。
全て俺が君に魅せられたらいいのに。