ただ君だけを。
「秋人、今日学校だよね?」




「そうだよ」




平然とした顔で私に水を渡す秋人。




『そうだよ』じゃないってば。





「今日くらいいいじゃん。ていうか、鏡見てきたら?多分それ見たら学校行かなくてもいいやって思えるから」




昨日の夜泣きまくってそのまま寝て…




「嫌な予感しかしないんだけど」




「多分予想以上だと思うけど。それより顔洗ってきなよ」




何気に酷い…




「うん。でも夏輝に色々言いたいことあるし、顔洗ったら帰るね」




「いいけど…今帰っても葉山学校行ってるんじゃないの?」





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