ただ君だけを。
第五章
夏輝side




パキッ。



「うま」



ベットに座ってチョコを頬張る。



これは陽歌からのプレゼント。



他にはメッセージカードとこのチョコと手編みのマフラーが入っていた。




季節外れじゃんと思いながらも、嬉しさが勝ってたりする。




ちなみにチョコはビター。




甘いのが苦手な俺のための、この世で一つだけのチョコ。




本当は甘いものなんて絶対ダメだし、チョコなんていうまでもない。





ビターチョコを買ってきても食べれないのに、なぜかこれはおいしいと思える。




だけど、一つ言うならば。



嬉しいはずのメッセージカードは俺を一気にどん底に突き落としたもので。





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