ただ君だけを。
自分の目と耳を疑った。




何回か折られた白い紙に記されているのは、1002の4桁の数字。





それに、俺の聞き間違いでなければ陽歌も1002号室と言った。






2人で1人の部屋に、俺と陽歌。




…この世に神様が本当にいるのなら。



とんでもない意地悪だろう。




いや、性根が腐ってるんじゃないか、とまで最近は思い始める。





俺と陽歌をどうしたいんだろうか。





前までなら同じ部屋で3泊4日を過ごすなんて、嬉しすぎて嬉しすぎてどうにかなってしまうと思っていただろうけど。




今は、そんな事思えない。





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