ただ君だけを。




…この思い出を守りたくて。




でも綺麗な思い出があればあるほど嫌な思い出も増えていって。



知ってる?


俺と陽歌の家が隣で、部屋も互いの部屋を行き来できるくらい近いから、窓越しに陽歌が高岡としてること全部見えてくること。


見たくなくてカーテンを閉めても、嫌って程聞こえて来るんだよ。



なんで君はこんなに俺を苦しめるのが上手いんだろう。




もう、こんなに苦しいなら。



いっそ…






  君ヲ忘レテシマエバ






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