ただ君だけを。
俺は俺なりにこの恋に終止符を打とうと思っている。




けじめをつけて、前に進みたいと思っている。





のに。





白いメモ用紙をくしゃっとそのままジーパンのポケットに押し込んだ。





そのまま手をポケットに入れたまま歩き出す。





1002号室へ。





正直に言えば、少し嬉しくて、とても辛い。




同じ部屋、ね。





さっきまでは、陽歌がどっかの節操のない男と相部屋になって襲われませんように、なんて思ってたけど、そのどっかの男より絶対俺といる方が危険。




絶対。






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