お兄ちゃんと最後の時間【完】
お父さんとお母さんと通夜にいった。



お兄ちゃんの―――――。


お兄ちゃんは横断歩道でトラックと
接触したらしい。



棺桶のなかのお兄ちゃんは

痛々しい傷をおっていた。



「痛かったね…………。」


私の涙がお兄ちゃんにかかった。


「いやァッああああっ…お兄ちゃんっ
置いていかないでよ?
どうしていつもおいていくのっ?
あなたは私の歩幅にあわせなきゃ
だめなんだからね!ね?聞いてんの?
お兄ちゃんのバカ……………。」

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