SPIRAL

「えっ…?」

私は絶句した。

「だからぁ、留莉は三組でしょ?」


(びっくりした…
南が知るはずないじゃん…。)


「あ、そうそう!南もでしょ?」

「うん。よかったぁ、留莉がいなきゃ楽しくないし〜」

「はは、ありがとう」
動揺を隠しながら
新品の上履きを足に引っかけて、
私は南とまだ教室がわからない生徒に混ざって教室へ向かった。




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