いつかの花。

 私がつらつらと考えている間に、二人の会話はとんとんとテンポよく進んで行っていたらしい。



「とりあえず、小野蘭花をあそこに送るのが先決ってことなのでしょう!?」


「そうだね、それから少し時間が出来るから、この件はその時にジックリ話し合おうか」


「わかりましたわっ! 今度こそ、あなたを頷かせみせましてよ」


「出来るといいね。楽しみにしているよ、シイナ」



 送るって、何?

 どこへ?



 二人が頷きあったのを見て、激しく不安に襲われた。

 意味のわからないことが多すぎる。




 私……帰れる、よね?



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