君だけだから




「あ、え、ち、違う…!」


何を言ってる自分!
あほあほあほあほ!



「…まあ、俺は別にいいけど?」


「…っ」



…やばい、やばいやばい!
心臓がずっと鳴ってる。



「…っ、じゃ、じゃあね」


真樹くんの顔を見ると、胸が苦しかった。


つま先から、だんだん上に向かって、じわじわと茹で上がる感じ。


< 91 / 143 >

この作品をシェア

pagetop