君だけだから



ふと、自分の頬をさわると、火傷をしたように熱くなっていた。



「どした?具合悪いのか?」



今は、心配してくれている真樹くんの声すら聞こえない。



「おいっ!」



急に真樹くんに怒鳴られて、はっ!と我に返った。



「っ、ごめん!」


「大丈夫か?まじで」



心配そうに私の顔を覗き込んだ。




ち、ち、近いってば…!


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