君だけだから
第七章 鳴り響く携帯




「ただいまー」



そう言って、リビングにあるソファーにもたれ掛かった。



「おかえり~、遅かったわね」



キッチンからお母さんの声が響いた。



「ああ~、疲れた!」


「今日、文化祭見に行ったよ~(笑)」


「え!?来たの?」



そんなの知らなかった…!


「なんか男の子と楽しそうに話してたから、喋りかけなかったのよ~?」


「え~、来たなら来たって言ってよ~(汗)」


「メイド服可愛かったわよ~(笑)男の子もかっこよかったし!あの子モテるでしょ!」



…確かにモテますけど

やっぱかっこいいんだぁ



真樹くん。



< 98 / 143 >

この作品をシェア

pagetop