君だけだから
第七章 鳴り響く携帯
「ただいまー」
そう言って、リビングにあるソファーにもたれ掛かった。
「おかえり~、遅かったわね」
キッチンからお母さんの声が響いた。
「ああ~、疲れた!」
「今日、文化祭見に行ったよ~(笑)」
「え!?来たの?」
そんなの知らなかった…!
「なんか男の子と楽しそうに話してたから、喋りかけなかったのよ~?」
「え~、来たなら来たって言ってよ~(汗)」
「メイド服可愛かったわよ~(笑)男の子もかっこよかったし!あの子モテるでしょ!」
…確かにモテますけど
やっぱかっこいいんだぁ
真樹くん。