お空に浮かんで
ショウとお父さんは、公園に着きました。

「やっと、ついたぁ…」
「頑張ったな、ショウ」

お父さんは、ショウの頭を撫でました。

「あ、お父さん、もう傘ささなくてもいいかな?」

ショウはお父さんに聞くと、お父さんも緑の大きな傘を畳みます。

「お母さんも、空の上で喜んでるんだろうな」
「あ!」

ショウはいきなり大きな声を出しました。
お父さんもびっくりして、ショウの方に目をやります。

「お父さん、お母さん本当に喜んでるみたいだよ!」
「どうしたんだ、急に…」

ショウは、今までで一番とびきりの笑顔をお父さんにみせました。

「だって」

ショウが空に向かって指を指します。
お父さんもつられて、その指の方向を見ました。
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