お空に浮かんで
お昼を食べてからすぐにショウとお父さんは山からおりました。
帰りには、虹は消えて、かわりに丸い太陽が出ていました。

「もう長靴の中ぐちょぐちょー」

歩き疲れたショウは、お父さんに向かって言いました。

「そんなふうに言ってると、お母さんが怒るぞ?」
「え…!」

ショウはびっくりしてお父さんの前を走りました。

「そんなの嫌!お父さん、家まで競走!」
「おいおい、ショウ…」

お父さんは、軽く溜め息を着きました。
しかし、またお父さんは、わかったように笑います。

「よし、わかった。行くぞ!」

ショウとお父さんは、走り出しました。
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