シーソーゲーム
男の人の温かい体温。

あれは、幻でも何でもなかった。

あれが現実だとするなら、どうしてその人がここにいないのだろう?

考えても、仕方ない。

「いい夢を見たと思って、あきらめるしかないか」

そう呟いて、あきらめることにした。

サンタさんの一夜限定のクリスマスプレゼントだったと思って、話を終わりにするしかない。

無理して考えたって、何も起きまい。

そう完結するしかなかった。


それから、3日たった日のこと。

「ホストクラブ!?」

友達の言ったことに、あたしは思わず聞き返した。
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