シーソーゲーム
「み、帝!

お仕事は!?

抜けてこうしてるのはマズいでしょ!?」

気が狂い過ぎて出てきた言葉は、ほとんど突発的。

「んー。

マズいと言えばマズいかも。

かなり時間経ったような気もするし」

そう言うと、帝はようやくあたしから躰を解放してくれた。

ああ、もう。

やっとこさで自由になった躰。

あたし生きてる〜。

「ねえ、静香」

「何?」

「閉店時間まで待てれる?」
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