シーソーゲーム
いろいろあるから悩んでしまう。

「迷っちゃうな」

ある意味、幸せな悩みだ。

好きな人のために作る訳だし。

「ただいま〜」

ドアが開いた音と同時に帝の声。

おっと、帰ってきた。

ソファーの下に本を隠す。

内緒にしてる訳だし、ほのめかすのもダメ。

「おかえりなさい……わっ!」

帝を出迎えてビックリ。

「だ、大丈夫?」
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