嘘のさよなら
嘘のさよなら
「涼ちゃーん?
またあたしのお菓子
食べたでしょー?」
朝、リビングにある
買ったばかりのソファーで
テレビを見ている俺に
香奈が頬を膨らませながら
怒ったように言った。
「あーごめん(笑)」
「もー…
絶対そうだと思った〜」
ふてくされた顔をして
香奈は俺の横に座る。
「…うぇっ?」
「うぇってなに(笑)
…これで許して?」
「ば、馬鹿じゃないの!?」
さっきとは違って
真っ赤な香奈の顔、
「早く2人で暮らそうな」
そんな香奈の頭を
くしゃくしゃとして
少し笑いかけて言った。
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