嘘のさよなら


あれから1ヶ月。
俺は病院に居た。

香奈からの連絡は
全部無視を続けた。

香奈の事を
忘れた日はない。

空っぽの毎日が
ただなんとなく過ぎていた。

「ゲホッ…」

病気は悪くなる一方で
先が長くない事も
自分自身が気付いていた。

「先生っ
xxx号室の患者さんがっ」

突然倒れた俺を見て
周りに居た誰かが
医者を呼んでる。


意識が遠ざかってく。

< 20 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop