キミだけをずっと



階段の方に目を向けると、そこには雄大がいた


雄大は歩いて璃沙に近づいた



「話しがあるんだ」



雄大の真剣そうな低い声にビックリする璃沙



そっとその場を離れて階段を下りる私



廊下を歩いているとトイレの前で2、3人の女子が階段をキョロキョロ見ながら何かを話していた


私はその女子生徒のすれ違い様にあることを聞いてしまった



「佐野くん、階段で告られてる…」


「相手は何組の人?」


「B組の増崎さんらしい」


「佐野くんの彼女になる人って羨まし〜い」



女子達の話しを聞き、廊下で告られてる現場に出くわした


すると掲示板に背を向けた女子とその前に向き合っている大樹がいた


私はその場から走って教室へ戻った





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