キミだけをずっと
教室へ戻るとザワザワとした雰囲気だった
「佐野が廊下の階段のところで告られてるぞ!」
「まじで〜♪」
「見に行ってみようかな…」
男子も女子も野次馬の様に教室で話したり、廊下に出る人もいた
今日は日直だったことに気づいた私は、直ぐさま黒板消しを手に取り、黒板を消しはじめた
しばらく経つと…
ガラガラ
教室のドアが開いた
そこには大樹が立っていた
周りにクラスの生徒が集まってきた
「どうだったのか?」
「もしかしてOKしたの?」
みんなが息を呑んで大樹の言葉を待っていた
私は気にせず黒板を消し続けていた