キミだけをずっと



「璃沙みたいにハッキリと気持ちを伝えた方がいいよね?」


「そうだよ。言いなよ!」


「じゃあさ、愛美も佐野に自分の気持ちちゃんと伝えた方がいいと思う」


「何で佐野なの?」


「んだから、佐野はヤキモキ妬いてるんだって!」



カランカラン〜♪


「いらっしゃいませ!」



お客さんがお店へ入って来た


紗良がビックリした声で入り口に指を差した



「…さ、佐野がいるよ!」


「紗良、冗談よしてよ〜」



杏里を見ると目を大きく開けて止まっていた


二人の様子がおかしいので後ろを振り向いた



そこには片手をポケットに手を入れて周りを見渡していた大樹の姿があった



「何で…?」



私はビックリしたようなふりをした二人に問い詰めた




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