キミだけをずっと



大樹は私達に気付き座っていた私と視線が重なった


…気まずすぎる


何で大樹がここに?



杏里が持っていたティッシュをポイっと上に投げて、紗良と二人で大樹の元へ駆け寄った



杏里と紗良は大樹を真ん中に挟み腕を掴んだ


何かをたくらんでいるかの様に大樹に小声で話していた



「待ってたよ〜」


「さぁ座って座って!」



大樹は嫌々ながら私の机を挟んだ目の前に座らされた



「じゃあ私達は帰るから」


「ごゆっくり〜♪」



二人でコソコソ笑いながら帰っていった


出ていくのを見届けて、大樹の方に向いた


大樹も視線を私に向けた



「話しって何?」



大樹は真剣な目つきだった


あの話題を切り出そうとした



「話しって…あ、あのね私は…」


「今1番傷付いてるのは、愛美じゃないの?何か俺に弁解したいことでも?」



気遣かってくれてるんだろうか、いつもより声は低く機嫌は悪そう




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