キミだけをずっと



「ねぇ、上手くいってるかな…」


「どうだろう…何か佐野もいつもの押しが無いっていうかね」


「やっぱり気になるから、待ち伏せしよっと!」


「ちょちょっと杏里!」



私と大樹をファミレスに置いて帰っていた杏里と紗良は引き返して柱に隠れていた



「あ!あの二人出てきたよ」



腕を捕まれて走る私と大樹を見ていた



杏里と紗良は素早く草むらに移り木の隙間から覗いていた



すると大樹が私に少しずつ近づいていき、抱き合ったあとキスをした瞬間を目の辺りにした



「ねぇ、あれキスしてるよ…ね?」


「嘘…まじで!?」



二人は口をポカンと開けっ放しの状態になった



「しかも抱き合うの長くない?」


「確かに…」


「でも幸せそうでよかったじゃん?」


「この件は一件落着かな?」



二人は私と大樹に気付かれないようにその場を後にした









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