キミだけをずっと
Episode 6
(( 受験モードまっしぐら ))
大樹は隣にいる私の顔をじっと見ていた
すると真剣な顔で話し出した
「俺さ、立慶大学に行きたいんだ」
「え…あの難関校の?」
「そう。体育教師になりたいなって思っててさ」
「すごいじゃん!大樹なら絶対大丈夫♪」
「そう?お前は夢はないの?」
「私?」
夢かぁ〜
夢なんて考えてなかったな
大樹には大きな夢がいつの間にか出来ていた
「私は…英語が役に立つ職に就きたいなとは思ってる」
私は前を向いて歩いていた
大樹は私の様子を見て笑っていた
「なんだよそれ!」