キミだけをずっと
家の前に着くと、大樹と自然に向かいあった
「じゃあ、また明日」
「おぅじゃあな!」
手を振って大樹が玄関を開けて入って行くのを見届けた
「よし、私も立慶大学を目指して頑張ろうかな!」
拳に力強くぎゅっと握った
家に帰るとすぐさま部屋へ戻り、部屋の外側のドアに伝言を書いたふせんを張った
部屋中には’立慶大学合格‘と書いたポスターを壁に張った
大樹からキスをされ、触れた唇を指でなぞりながら一人部屋でニヤついていた
二階に上がって来た悠真が私の部屋の前へ来て、ふせんを一枚一枚読んでいた
「何じゃこれ?」
”大学入試まで部屋に入らないで“
”ご飯は部屋の前に置いといて“
「どうしたんだ、あいつ…」
悠真は私が霊に取り付かれたんじゃないかと余計に心配していた