キミだけをずっと



「次はどれ食べたい?」


大樹に言うと、向かい側に座っていた大樹の腕が私の顔まで伸びてきた


身動きせず止まっていた私は、口元に何か付いていたらしく


大樹の指でサッサと払いのけられた



「ありがとぅ…」



大樹はクスッと笑ったまま、また食べ始めた



「早く食べて!」


「はい…」



思わずスプーンとフォークを強く握り直し食べだした



一瞬、口元に大樹の指が触れたとき


ビクッとした…


胸がドキドキ…


気まずくならなければいいけどね





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