キミだけをずっと



「大丈夫?」


「うん」


「降りよう」



私が先頭でバスから降りた。大樹もそのあとに降りてきて、バスが通り過ぎて行った


通り過ぎたのを確認してバス停前の信号が青に変わった


横断歩道を渡りながら、大樹の話しを聞いていた


宇宙の話しだとか、バスケの話しだとか


ずっと笑って聞く自分がいた


大樹は何だか楽しそうに私に説明してくれた




家の前に着くと、お互い向かい合って微笑んだ



「今日はありがとう♪」


「おぉ、じゃあな!」


「バイバイ…」



手を振って大樹が家に戻るまでを見届けた


幸せな時間って


何であっという間に過ぎてしまうんだろう


どうすれば長く出来るのかな?



「よし、また試験までもう一頑張りしよっかな!」




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