キミだけをずっと
「明日から冬休みだね〜」
「うちらは進路決まったし、存分に遊べるね♪」
教室へ戻ると璃沙たちが携帯をいじりながら話していた
「お帰り〜!」
「いいな〜みんな試験が終わっててさ」
「そうだ。愛美の試験が終わったら、みんなで女子会でもしようよ!」
「いいね!この際パーッとね♪」
椅子から立ち、大きくオーバーアクションをする杏里
そんな中私は自分の席に座り、机に俯せになった
私の様子を伺っていた璃沙が笑って背中を叩いてきた
「あと二ヶ月の辛抱じゃん!受かれば…天国が〜♪」
「落ちたら…地獄なのか?」
まずいと思った紗良は杏里の口を手で塞いだ
「う゛〜う゛〜」
「受験生に滑るとか地獄とか禁句でしょ!」
璃沙も二人に苦笑いをしていた
「気にしないで!死ぬ気で頑張るから♪」
「頑張って貰わないとね!」
私の笑顔にほっとした三人はいつもと変わらず、また雑談が始まった
「あのさ、今金欠だからカラオケ行けな〜い」
「杏里カラオケ好きだね〜」