キミだけをずっと



学校からの帰り道


自転車を押す大樹の隣をただひたすら歩いていた


すると大樹がふと私に尋ねてきた



「そういえば、何か欲しいものあるか?」


「え?欲しいもの?…いきなりどうしたの?」


「いいから、答えて!」



突然言い出したかといえば、真剣に答えなくちゃいけないし


…どーしたんだか〜



「今は〜、ない!」


「ない!?」


「今は十分幸せだから、気持ちだけ貰っとく!」



私は大樹に笑顔を向けた


何を考えてるのかは分からないけど


何をくれるつもりなんだろうか


期待と不安が入り混じった気持ちになった







< 145 / 221 >

この作品をシェア

pagetop