キミだけをずっと



家を出ると隣にある大樹の家を振り向き背伸びをして眺めた



「もう行ったのかな…」



そう思いつつ、その場を後にした


歩いてバス停へ向かい、一人でバスに乗って試験会場となる立慶大学へ


バスに揺られながら本を立ち読みしていた



バスから降りると、同じ大学を受験する生徒や親、塾の先生らが集まっていた


受験票をバックから取り出して、自分の教室番号を掲示板から探し出した



校舎へ入り階段を上って窓の外の景色を眺めた



「いい天気だな〜」



それは雲一つない青空がただただ広がっていた


果てしなく青い空だった…



入試試験時間が近づくにして、緊張していき落ち着かないでいた



「今のうちにトイレ…」



走って近くにある女子トイレへ駆け込んだ






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