キミだけをずっと
「え?」
その瞬間、私の体に抱き着いてきた大樹にビックリした私は目を丸くしていた。
「嘘…。おかえり」
腕を大樹の背中に回して強く抱き着いて
「ただいま〜」
すっと私の体から離れた大樹は私の頭をポンポンっと叩いて
「俺より小さくなったな」
「当然でしょ?」
二人で笑いあっていると向こうから私達に近付いてくる人がいた。
まさかのお兄ちゃん…
「あれ、愛美と大樹じゃん?」
「げっ、兄貴じゃん」
「大樹こっちこい!」
「えっ…」
お兄ちゃんは大樹の肩を組んでどこかへ行ってしまった。
まぁ、いいか!
家に一足先に帰って、自分の部屋に戻った。