キミだけをずっと
「そうじゃなくて、自信がなくて…」
すると大樹が私の肩に両手を乗せて、
「もうテストは終わったんだし、あとは結果を待つだけだろ?」
少し目つきも変わり、声も低くなった大樹にビクッとする私
それに気付いた大樹は表情がだんだん緩くなり、いつもと同じ優しい笑顔の大樹に戻った
「大丈夫だって!心配するな、俺も心配になるだろ?」
私は大樹の胸に飛び付いた
大樹は目を開けてビックリしていたが、両手を私の背中に回した
「あとね、大樹から貰った写真を無くしちゃって…」
「ははっ、写真なんてまた焼き増しすればいいじゃん」
写真を無くして落ち込んでいた冷たい心が、一瞬にして温かくなった気がした