キミだけをずっと
翌日
学校に一人で向かっていると、背後から元気な声で挨拶をしてくる男子がいた。
「おはよーまなみん!」
あの金髪でチャラいクラスの雄大だった。
それも私の隣に肩を並べて歩いてるし。
「ま、まなみん?」
「そっ!」
「別に好きに呼んで構わないけど…」
「あれ〜、大樹と一緒じゃねーの?」
雄大は私の隣に大樹がいない事に気づいて、周りをキョロキョロと見回していた。
「見ての通りだけど?」
笑顔を振り撒いてたけど、本心はいちいち話す相手をするのもめんどくさい。
早歩きをしてその場から逃げようとしてると、雄大が私の正面を歩き始めてた。
「この間バスケの試合、見に来てたでしょ?」