キミだけをずっと



翌日


学校に一人で向かっていると、背後から元気な声で挨拶をしてくる男子がいた。



「おはよーまなみん!」



あの金髪でチャラいクラスの雄大だった。


それも私の隣に肩を並べて歩いてるし。



「ま、まなみん?」


「そっ!」


「別に好きに呼んで構わないけど…」


「あれ〜、大樹と一緒じゃねーの?」



雄大は私の隣に大樹がいない事に気づいて、周りをキョロキョロと見回していた。



「見ての通りだけど?」



笑顔を振り撒いてたけど、本心はいちいち話す相手をするのもめんどくさい。


早歩きをしてその場から逃げようとしてると、雄大が私の正面を歩き始めてた。



「この間バスケの試合、見に来てたでしょ?」




< 17 / 221 >

この作品をシェア

pagetop