キミだけをずっと
朝起きると、頭上に置いてある時計に手を伸ばした
「え、10時!?」
合格発表の時間になっていた
パジャマのままベッドから飛び起きて一階へ降りた
リビングにはお母さんと兄の悠真がパソコンの前に座っていた
「もう出てるの?」
「いや、まだだ。少し遅れてるみたいだ…」
んーと唇を噛み締めた私は、ダイニングテーブルの椅子に座った
「愛美、お前は見ないのか?」
「見るよ!」
−それから5分後にパソコンに合格者リストがアップされた
「あ、出たぞ!」
パソコンの前でマウスを動かし始めた悠真に、顔を向け席を立った
「ん〜ないな〜」
「え〜?」
パソコンに近付いて一緒に番号を探した