キミだけをずっと
(( 〜大樹side story〜 ))
愛美の誕生日プレゼントを買った後に、中学が一緒で北谷高校の荒川亮佑にバッタリと会った
そのときに荒川がノリノリのテンションで俺にこう言った
「今度中学の3年5組のメンバーで同窓会があるんだけど、佐野はどうする?」
「俺?」
まさかあのクラスで同窓会があるなんて思いもしなかった
「竹内とか西田とか来ると思うけど」
「竹内とか西田か〜、懐かしいな!元気にしてるのかな…」
腕を組んで空を見上げた
高校に入って全く会ってないもんだからついつい上の空
「んで、結局お前はどうするんだ?」
呆れたように腰に手を置いて俺を見る荒川に俺は視線を戻した
「あぁ、行くよ!いつあるの?」
「確か〜、立慶大学の合格発表の後だったはず」
「分かった」
その第一希望だった立慶大学に見事、愛美と一緒に合格した俺は
すっかり同窓会があることを忘れていた