キミだけをずっと



宮坂とは無言のままバスは進んで行き、同窓会の会場である近くのバス停で降りた



俺が先に歩いて、会場である焼肉屋の前に着くと


そこには懐かしい顔ぶれがあった




「佐野久しぶりだな」


「久しぶり元気だった?」



中学の頃に仲のよかった朝日高校の竹内颯斗と西田光輝だった


相変わらずいまどきの高校生って感じだ



「あれ、後ろは宮坂だよな」


「皆久しぶりだね」



俺の後ろにいた宮坂がヒョコッと出てきた



「もしかして…」



竹内と西田は顔を合わせて何故かニヤニヤとしていた



「佐野、やっぱりお前…」


「ん?」



その時だった。いきなり後ろから俺の肩が一気に重くなった







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