キミだけをずっと



「よ!久しぶりだな」



俺の肩に腕を組んで来たのはあの荒川亮佑だった



「もう入っちゃおうぜ!」



そういうと荒川を先頭にぞろぞろと店内へ入っていった



大人数の席へと誘導され、テーブルは女子と男子に別れて座ることになった



「なぁ、一緒にここに来たんだろ?宮坂と!」


「は?何言ってんだよ。たまたまバスが一緒だっただけだって!」



座ったと途端竹内と西田の間に挟まれて座り、いきなり俺に質問もふっかけてきた


俺はずっと苦笑いを浮かべていた。目の前の席に座っていた荒川がそれに気付いて口を開いた



「言ってなかったっけ?佐野の彼女いるって」


「そんなの聞いてねぇーよ!」



荒川は右の口角を上げ、竹内と西田の反応を伺ながら水が入ったコップに口を付ける







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