キミだけをずっと



「じゃまた同窓会開く時は連絡するから」


「分かった。じゃあね♪」



女子達は集団で帰って行くのを見送る男子


女子を眺めながら竹内がポロッと言葉を漏らした



「女子がいると空気がピンクに染まってたな」



その言葉に男子の視線は竹内に向けられる



「まぁな、それにさ…」



西田がポケットから携帯を出して、何かを探しはじめた


そして携帯の画面を俺達に見せてきた



「見て!メアドゲット〜♪」


「何だよお前、ずるいぞ!」



それは西田が中学の頃から片思いだった佐伯加奈のメアドだったのだ



「ずるいぞ!近くで見せろ」



荒川が西田の手にある携帯に手を伸ばした



「そう簡単に渡すものか〜」



西田が逃げるとそれを追い掛ける荒川に俺は苦笑い






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