キミだけをずっと



「何で?」


「だってバスケ部でもポジション争いしてるらしいし、いわゆるライバル関係じゃん?」


「雄大ってバスケ部なの?」


「えっ…愛美知らなかったの?」



まさか雄大が真面目に部活に入ってるとは思っていなかったのは、私だけ?




体育の授業も終わり、そのあとの眠たい授業を何とか乗り越え放課後になった。



「バイバーイ」



璃沙と紗良はバイトですぐに帰ってしまった。



バックを背負うとしたら、隣にいた大樹と目が合った。



「大樹、今日は部活?」


「うん。」


「もうすぐ引退試合でしょ?頑張ってね!」


「おう!」



そういっていつもの笑みを向けて教室を出て行った。



「ねぇ愛美、今から空いてる?」



杏里が大樹と二人で話終わったのをはかって後ろから肩を叩かれた。



「空いてるよ?」


「受験近いしさ、図書館で勉強しない?」


「いいよ!ちょうど勉強したかったし」



杏里と隣を並んで歩きながら教室を後にした。




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