キミだけをずっと
「ねぇ、愛美って今好きな人いる?」
「急にどうしたの?」
「まだ転校してきたばっかりだけどさ、気になる人ぐらいいた?」
「ん〜いたかもしれないし、いないかも!」
「なにそれ!」
私の曖昧な答えに大声で笑っている杏里。
笑いながら杏里の話しを聞いていると
「この前図書館で私好みの男子見つけたの!」
「どんな人なの?」
一気に話しが盛り上がる恋ばな。
これって青春というのかな?
「それがね、制服みたら隣の北高生だったの!」
「北高?」
「うん。うちの西高と北高は学力も一緒だし、スポーツも盛んなの!」
「そうなんだ〜」
杏里は目を輝かせながらイキイキとしていた。
「杏里は可愛いから大丈夫!」
「おっ!サンキュー♪」