キミだけをずっと



体育の時間が終わり、教室へ戻っているとき、璃沙達は誰も私と大樹に起こった事故のことを聞かれもしなかった。


まさか、気付かなかったのかな…


まぁ気付かれなくてよかったけど。



大樹とあってはならないことが起こってしまった。



はぁ…



一人で溜め息をついて自分の席に着いた。



「あっ、英語の宿題してなかった…」



隣の席の大樹が一生懸命ファイルから宿題を探していた。



「プリント使う?」


「まぢで!?」



大樹はビックリしたのか目が大きく開いていた。



「助かる、今度勉強教えて!」


「別にいいけど?」



大樹はなぜか嬉しそうに微笑んでプリントを眺めていた。




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