キミだけをずっと
努力の上に掴んだ県大会。高校生活最後の青春をかけて…
汗で染みたTシャツを脱いで上半身裸になったまま、床に何かを見つけた。
「あれ、なんか落ちてる」
机の下に何か落ちていたものに気づき拾ってみた。
それは愛美が海外に引っ越す寸前に二人で写った写真だった。
なんか懐かしいな。
その写真は愛美は笑っていて、俺は少し泣いていた。
何で泣いてるんだよ!
あの時の俺は強気だったけど涙もろいところがあったからな。
俺の恥ずかしい過去
誰にも知られたくないよな、格好悪い。
毎年正月にオーストラリアから俺宛てにハガキが来ていた。
贈り主は愛美だった。
相変わらず向こうでも馬鹿やってるんだろうか…