キミだけをずっと
翌日夏休みが終え、新学期。普段通りに学校へ行くとやけに俺の学年は騒いでいた。
「今日、転校生来るらしいよ」
「え、今の時期に?」
俺らのクラスに来ると噂をしているのを聞いて、輪の中に入った。
「えっ、本当かよ!」
「おぉ佐野!まぢだぞ!」
まさか受験ギリギリの時期に転校ってありかよ。
…なんて心の中でありつつ、期待も膨らんでいた。
「それって女子?男子?」
「女子らしい。」
女子かぁ。
この学校に編入試験をパスする女子がいるのか。