キミだけをずっと
今の大樹、絶対私のこといじってるでしょ!
消毒を傷に当たり痛さを我慢していると
「痛かったか?」
「痛いも何も…」
器用にこなす大樹を見ていた私は普段は見せない優しさを感じた。
「ねぇ大樹」
「何だよ…」
絆創膏を貼ってくれていた時に
「大樹って好きな人いるの?」
絆創膏を貼る手が止まった大樹。
何か考えたのか私の膝を見ていた顔をそっと上げた。
「ふっ、その話題何度目だよ!」
なんか私も前に聞いたことあったような
しまった…
大樹は苦笑いをする私を見てふふっと笑っていた
「そんなに気になるのか?ん〜いるかもな…」
私に向かって笑っていた表情はいつの間にか消えていた